2026/8/23 15:36

メニュー

アブサンとはどんなお酒?香りと飲み方

本を読む場所でお酒を頼む。少し意外な組み合わせに思えるかもしれませんね。
西八王子のブックカフェ、図書喫茶エンデでは本と珈琲を中心に読書の時間に寄り添う飲み物をご用意しています。ページをめくる合間にいつもの珈琲とは違う一杯を選ぶ。そんな過ごし方からメニューの中でも少し珍しいお酒、アブサンをご紹介します。

アブサンという名前を初めて耳にする方も、名前は知っていても詳しくは知らない方もいるかもしれません。今回はアブサンの香りや飲み方、エンデでの楽しみ方を順にご案内します。

エンデでは、お酒も楽しめます

エンデでは読書の合間にお酒を頼むこともできます。いつもの珈琲や紅茶とは少し違う一杯をその日の気分に合わせて選ぶ。そんなひとときもエンデの喫茶時間のひとつです。

エンデで提供しているお酒の写真

ロックやソーダ割りで軽やかに味わうもの、温かい飲み物と香りを重ねるもの。組み合わせによって、読書の時間にも違う表情が生まれます。本を読みながらゆっくり過ごしたいとき、食事や甘いものと一緒に楽しみたいときにも、その場に合う一杯を楽しめます。

お酒を主役にしたバーとは少し違い、読書や会話、何もしない時間のそばに一杯のお酒がある。そんな距離感をエンデでは大切にしています。

アブサンとはどんなお酒?

アブサンは、ニガヨモギをはじめとするハーブを使った、香りが個性的なお酒です。伝統的なタイプにはアルコール度数の高いものが多く、強いお酒というイメージを持たれることもあります。けれど、その奥には香りを探していく楽しさがあります。

アブサンに使われるハーブのイメージイラスト

伝統的なアブサンの香りの中核には、アニスやフェンネルがあります。甘やかな香りやスパイス感に、草木のようなほろ苦さ、ほかのハーブを思わせる清涼感などが重なります。レシピによっては、ミントやレモンバーム、スパイスなどが加わることもあります。商品によって度数や甘さ、香りの組み立ては異なり、同じアブサンという名前でも印象は一つではありません。

一口にアブサンといっても、口に含んだときにはハーブやスパイスを思わせる風味が広がり、その後に草木のような苦みが重なることがあります。最後には、涼やかな余韻が残ることもあります。甘さだけでも苦さだけでもない、その移り変わりがアブサンの面白さです。

これらの香りは、水を加えることで感じ方や口当たり、液体の表情まで変わることがあります。白く霞むような「ルーシュ」は、その代表的な変化です。次にご紹介するドリップでは、こうした変化を目の前で楽しめます。

アブサンはグラスに注いですぐ飲み切るだけではなく、香りを確かめ少しずつ変化を待ちながら、自分の好きなところを探していくお酒です。飲み物でありながら、ページを一枚ずつめくるような時間を持っています。

19世紀後半のパリのカフェでアブサンを楽しむ人々のイメージイラスト

19世紀後半のパリでは、アブサンはカフェの風景にも入り込みました。水と砂糖を添え、変化を待ちながら楽しむ飲み方も広がっていきます。芸術家の逸話だけで語られるお酒ではなく、人が集まり、話し、何かを待つ場所にあった飲み物でもあります。その時間性は、今もドリップという楽しみ方に残っています。

アルコール度数の高いものも多いため、初めての方は少量ずつ、飲み方を選びながら味わうのがおすすめです。そうするとアブサンが単に強いだけではなく、繊細な香りを持つお酒であることが見えてきます。

アブサンの飲み方

アブサンの飲み方に、ひとつの正解があるわけではありません。香りをはっきり感じたいのか、変化を眺めながら楽しみたいのか、珈琲や紅茶と合わせたいのか。その日の気分に合わせて選べます。

エンデで楽しめるアブサンの飲み方

エンデでは、ロック、水割り、ソーダ割り、ドリップ、コーヒーや紅茶と合わせる飲み方など、いくつかの楽しみ方をご用意しています。
ロックは、冷たさの中でハーブの香りを比較的はっきり感じたい方に。水割りは口当たりをやわらげたい方に、ソーダ割りは香りを残しながら軽やかに楽しみたい方に向いています。
ゆっくり変化を眺めたい方にはドリップを。コーヒーや紅茶に香りを重ねたい方には、それぞれの飲み物と合わせる方法を選んでいただけます。

ロックとドリップには、アルコール度数の高いアブサンを使っています。一方、水割りやソーダ割り、コーヒーや紅茶と合わせる飲み方には、比較的アルコール度数の低いアブサンを使っています。飲み方だけでなく、合わせる方法に応じてアブサンの強さも選んでいるところが、エンデで楽しめる一杯の特徴です。

ドリップ

ドリップは、アブサンに冷たい水を少しずつ加えていく、目でも楽しめる飲み方です。
グラスにアブサンを注ぎ、専用スプーンに角砂糖を置きます。そこへ冷たい水を少しずつ垂らすと、砂糖がゆっくり溶け、水と一緒にアブサンへ落ちていきます。

角砂糖を使って水を加えるアブサンのドリップ

水が加わるとアブサンに含まれる精油が細かな油滴となって液体の中に広がり、白っぽく霞むことがあります。この変化を「ルーシュ」と呼びます。アブサンの種類によって見え方や起こり方は異なります。
ドリップの途中には表面にふわっとした揺らぎが現れることもありますが、酒の種類や水の加え方によって見え方は異なります。

少しずつ水を加えながら色や香りの変化を待つ。ドリップは飲み物ができていく時間も含めて楽しむ方法なのかもしれません。

コーヒーや紅茶と楽しむアブサン

コーヒーや紅茶にアブサンを合わせると、いつもの一杯にハーブの香りが重なり、違った表情を楽しめます。

エンデのメニューにある「inコーヒー」は、温かいコーヒーにアブサンをおよそスプーン一杯分加えています。アルコールをしっかり味わうというより、コーヒーの香ばしさにアブサンの風味を重ねる一杯です。

「inアールグレイ」は、温かいアールグレイにアブサンを合わせています。アールグレイの柑橘系の香りとアブサンの風味が重なり、コーヒーとはまた違う印象で楽しめます。

本と一緒に、まだ知らない香りへ

まだ知らないものに出会うとき、いつもの時間は少しだけ遠くへひらきます。
アブサンも、そんな一杯かもしれません。ハーブの香りをたどりながら、本の続きを待つ。ページを閉じたあとに、ふとその余韻を思い出す。
本と珈琲のそばに、まだ知らなかった味わいをひとつ。そんな出会いを、エンデで見つけていただけたらと思っています。

本とアブサンのある読書時間

現在のメニューは、エンデの現在のメニューからご覧いただけます。

TOPへ戻る